鯉のぼりの歌。みんな歌ったことありますよね。幼稚園で、保育園で。学校でいろんな場面で鯉のぼりの歌を歌う機会がありますよね。

お店でも五月になると鯉のぼりの歌が流れてくるものです。しかし、そんな鯉のぼりの歌の歌詞にお母さんって出てきませんよね。なぜなのでしょうか。女性の地位が低かった時代の名残なのでしょうか。

お母さんだけ仲間外れなんて悲しいですよね。そこで今回はどうしてお母さんが出てこないのか。その理由について探っていきたいと思います。

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鯉のぼりの歌2019の歌の歌詞とは?

まず、鯉のぼりの歌の歌詞を思い浮かべてください。お父さんという言葉は出てきます。しかしやはり、お母さんは出てきませんね。お母さんはどこに行っちゃったの?!

なぜお父さんと子供だけなのでしょうか。鯉のぼりは男の子の節句だからでしょうか?それとも何か理由があるのでしょうか。気になりますね。

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鯉のぼりの歌!もともとは真鯉だけだった


鯉のぼりのはじまりは江戸時代。その当時、嫡男の誕生はお家繁栄のため、何よりも大切なことでした。確かに昔は男の子の誕生のほうが女の子よりも望まれていましたよね。

一家の跡継ぎである男子。どんな家でも、男の子の誕生を望んだものです。今、そんなことを言ってしまうと「差別だ差別だ!」と大騒ぎされてしまいますよね。

それでも、そういう時代があったのです。そんな時代に嫡男である男子が生まれたとき、その成長を願うために鯉のぼりがあげられました。そのときは、黒い真鯉の鯉のぼりだけだったと言われています。

鯉のぼりの歌の歌詞にあるようなお父さん鯉などもいなかったのですね。では、いつから鯉のぼりの歌の歌詞にあるような鯉のぼりになっていったのでしょうか。

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家父長制が鯉のぼりの歌に影響している?


明治から昭和にかけて、鯉のぼりにお父さん鯉が登場します。その当時は、家父長制でお父さんが家の中で一番重要なポジション。一番偉い人として存在していました。

鯉のぼりの歌が出来たのは、1931年のこと。まだまだこの家父長制が存在していた頃。ご飯もお風呂もお父さんから。お父さんが一番偉くて、お父さんの言うことは絶対。

そんなお父さんが強い時代に出来た時代の鯉のぼりの歌ですから、それが影響したのかもしれません。今の時代を生きている若者たちには、信じられない時代ですよね。

今では、お父さんのほうが肩身が狭く生活していたりするものです。洗濯だってお父さんのものだけ別、なんてありますよね。お父さん、頑張れ・・・。

お母さんがお休みする日だから?


かつては端午の節句と言われていたこどもの日。それがこどもの日と名前が変わったとき、子供が成長することを喜んで、そしてお母さんに感謝しよう!として制定された国民の祝日とされたのです。

なので、鯉のぼりの歌の歌詞にお母さんが登場しないのは、お母さんがお休みの日で子供の面倒はお父さんが見るから!と、言う説もあるのだそうです。なんとも現代的!

しかし、この説はどうやら後付けのようです。なぜなら、端午の節句がこどもの日と名前が変わったのが1948年のこと。鯉のぼりの歌が出来てからしばらくしてのことなのです。ちょっと残念ですけれど、この説が素敵ですよね。

実は鯉のぼりの歌2019には2番があった!


鯉のぼりの歌の歌詞には実は2番があるということをご存知でしょうか?あまり知られてはいませんが、鯉のぼりの歌の歌詞には2番があります。

小学校の音楽の教科書にも載っていたことがあるようです。載っていたのは、昭和57年発行の音楽之友社「しょうがくせいのおんがく1」です。2番の鯉のぼりの歌の歌詞はこうなっています。

「おおきいひごいは おかあさん」

2番にはちゃんとお母さんが登場していますね!安心しました!やっぱり、お母さんも揃っていないと寂しいですよね。確かに、この2番はあとから作られた歌なのかもしれません

けれど、それでもお母さんがいないのはおかしい。そう感じる人が、昔にもいたというのは嬉しいことなのではないでしょうか。昔はお母さんというのは、一家で一番立場が下の存在でした。

でも、お母さんを欠かすことなんてできません。人はみんな「お母さん」から生まれてくるのですから。そんな気持ちが作ってくれた歌詞なのかもしれませんね。

【まとめ】鯉のぼりの歌2019の歌詞にお母さんが出てこない?!


いかがでしたか?今回は鯉のぼりの歌の歌詞にお母さんが出てこない理由についてご紹介してきました。

よく知られている鯉のぼりの歌の歌詞にはお母さんが出てこないので、さみしい思いをした人もいるのではないでしょうか。

ですが、鯉のぼりの歌の歌詞2番には、ちゃんとお母さんが出てきました。2番の歌詞は鯉のぼりの歌が出来たあとに、後付けされた歌詞のようです

しかし、それでもお母さんが登場したのは嬉しいものですね!家族の形はさまざま変わってきました。おじいちゃんおばあちゃんが一緒に暮らしていた時代から、核家族の時代へ。

お父さんの立場も劇的に変化しましたよね。お父さんだけは、昔が恋しい・・・そんな風に思っているかもしれません。だけど、どんなに家族のカタチが変わっても。

お父さんの立場が弱くなって、お母さんの立場が強くなっても。家族は家族。それでも、お父さん、お母さんが揃っているほうが嬉しいものです。

  

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